Roland P-6 › 操作と機能
GRANULAR:サンプルを別の質感へ変える
未検証
GRANULARは、録音済みサンプルを小さな断片(Grain)に分けて鳴らす機能。元のフレーズを素材にして、パッド、粒状のノイズ、時間感の薄いテクスチャを作れる。
Head Position:どの位置を読むか
Grain Size :粒の長さ
Grains :同時に鳴らす粒の数
Spread :粒のばらつき
出発点
- ループや声、長めの録音を用意する。
GRANULARPadを選び、Head Positionで気に入った箇所を探す。Grain Sizeを中程度から動かし、原音が分かる位置と崩れる位置を聴く。Grainsを増やして密度を足す。Spreadで粒の位置・方向・パンのランダム感を加える。- T.Envを長め、Filterを少し閉じ、Reverb Sendを足すとパッド寄りになる。
GRANULARのPadは通常サンプルとは異なり、VOICE画面でSpread、Grains、Grain Shapeを扱う。
GRANULARを「演奏できる背景」にする
ねらい
GRANULARを単なるランダム効果ではなく、曲の頭やブレイクに置ける持続音にする。まず粒を安定させ、あとからランダムさを足す。
最小手順
- 声、コード、環境音、長めのループをGRANULARへ割り当てる。
Head Positionで使いたい瞬間を決める。次にHead Speedを小さくして、読み取り位置の動きを抑える。Grain Sizeを中程度、Grainsを低〜中密度、Spreadを0付近から始める。- 音程感を残したいなら
[KYBD]で演奏し、必要なら[SHIFT] + [GATE]でPolyを有効にする。 - もっと動かしたいときだけ、
Spread、Grain Reverse Probability、Grain Timing Jitterを少しずつ上げる。
| 聴こえ方 | 先に動かすもの | 次に動かすもの |
|---|---|---|
| 原音の断片を保ったパッド | Head Position、Grain Size |
Grainsを少し増やし、Reverb Sendを足す。 |
| 前へ進むドローン | 正の小さいHead Speed |
Spreadを少量足す。 |
| 逆向きに吸い込むFX | 負の小さいHead Speed |
Grain Reverse Probabilityを上げる。 |
| 崩れたノイズ/立ち上がり | Grain Sizeを短く |
JitterとSpreadを段階的に上げる。 |
Ver.1.02では、鍵盤ボタンを押したまま[KYBD]を押すと音を保持できる。まず保持した1音を作り、片手でHead Positionだけを動かすと、演奏中に迷いにくい。
注意点
- GRANULARの最大同時発音数は4。和音や長いリリースを重ねすぎると、意図した声部が残らないことがある。
- GRANULARのP.ENVは通常Padと同じようには扱えない。音量の時間変化はVOICEのT.Env、質感の変化はGrain側のパラメータで作る。
- 音が何をしているか分からなくなったら、
SpreadとJitterを0付近へ戻し、Head Positionから決め直す。