Roland P-6 › 操作と機能
単体ライブの出力バスとEFFECT GRAB
外部機材をつながずに演奏するときは、音の役割と信号の行き先を最初に固定すると迷いにくい。6Padをすべて埋める必要はなく、まず4Padでビートを成立させ、残りを変化用に残す。
| Pad | 役割の例 | 出発点 |
|---|---|---|
| 1 | キック | One-shot、短いDecay、低域が長すぎないサンプル。 |
| 2 | スネア/クラップ | 2拍・4拍の基準。Reverb Sendは少量から。 |
| 3 | クローズドハット | 8分または16分。LEVELをほかより少し下げる。 |
| 4 | オープンハット/パーカッション | 小節の後半だけに入れ、展開の余地を残す。 |
| 5 | ベース/ワンショット | KYBDで音程を付けるか、短いループを置く。 |
| 6 | 声、ノイズ、長い素材 | GRANULARやMFXへ送るための変化用素材。 |
MFXを掛ける音と残す音を分ける
P-6にはBUS A、BUS B、BUS EFFECTの3つの出力バスがある。BUS A/BUS Bへ送った音にはMFXが掛からないため、キックのように土台として残したいPadと、壊してよいPadを分けられる。
- キックなど、常に輪郭を残したいPadは
BUS AまたはBUS Bへ送る。 - ハット、声、ノイズ、GRANULARなど、変化させたい音は
BUS EFFECTへ送る。 - MFXをONにしても土台が残ることを確認してから、
LOOPER、FILTER、SCATTERを使う。
[MFX]を押しながらPadを押すと、そのPadの送り先をBUS A/BUS EFFECTで切り替えられる。[MFX] + [DELAY] + PadではBUS B/BUS EFFECTを切り替える。Padごとの出力先はMIXERのOutput Bus Selectからも編集できる。
センド・エフェクトはバスのMFXと別経路
MIXERのセンド(ディレイ、リバーブ)は、BUS EFFECTのMFXとは別の経路で出力される。BUS EFFECTでFILTERをかけて高域を削っても、センドに送ったディレイやリバーブの音は削られずに全帯域で鳴る(実機の配信での指摘。マニュアルでは未確認)。フィルターで全体を暗くするブレイクを作るときは、センドの量も一緒に下げる。
パターンチェインの代わりにミュートで展開する
P-6にはパターンを順につなげて再生する機能が無い。曲として流すときは、1つのパターンにすべての音を入れておき、トラックのミュートとバスのミュートで抜き差しして展開を作る(例:フィルターをかけた上ネタだけで始め、キックを入れ、ドラムを抜いてリードだけにする)。録ったものをDAWでステム分離して仕上げる、という流れの人もいる。
- ミュートで展開する音は1つのバンクにまとめる。 バンクE〜Hへ移るにはボタンを2度押す必要があり、演奏中にA〜Dと行き来すると操作が追いつかない。
MFXを一瞬だけ使う
[PATTERN]を押しながらMFXボタンを押すと、押している間だけ効果を掛けるEFFECT GRABになる。常時ONにせず、次のように短く使うと単体ライブでも拍を見失いにくい。
小節末で [PATTERN] + [LOOPER] を半拍だけ押す
→ 次の小節頭で離す
→ キックはBUS A/Bに残るので、拍の頭を確認しやすい
Step LoopとEFFECT GRABで「戻れる」ブレイクを作る
Step Loopは、再生中に選んだ1つまたは複数のステップを繰り返す。一時的な操作なので、パターンを複製せずにブレイクの長さを耳で決められる。
[SHIFT] + [PATTERN] → Step Loop mode
→ 4ステップを押し続けて繰り返す
→ [PATTERN]で抜ける
→ 小節頭で[PATTERN] + [LOOPER]を短く押し、EFFECT GRAB
まずはハットや声の入った後半4ステップをループし、キックはMFXの掛からないBUS A/BUS Bへ残す。EFFECT GRABはボタンを離せば戻るため、誤ってMFXを掛け続けにくい。
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