Digitakt › シーケンサーで曲を作る — レッスン 1 / 7
条件トリガーで1パターンを4周展開する
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ねらい
16ステップの基本パターンを増やさず、条件トリガーだけで「導入 → 小さな変化 → もう一段の変化 → フィル」の4周サイクルを作る。Digitaktのシーケンサーを、単なるループ再生ではなく小さな曲構造を持つ装置として使う。
できあがり
| 周回 | 追加される変化 | 条件 |
|---|---|---|
| 1周目(最初の再生だけ) | ハイハットの導入アクセント | 1ST |
| 2周目 | 小さなゴーストハイハット | 2:4 |
| 3周目 | 音色を変えたハイハット | 3:4 + パラメータロック |
| 4周目 | スネア2打のフィル | 4:4 |
2:4、3:4、4:4は4周ごとに繰り返される。1STだけは最初の再生時にしか鳴らない。
始める前
- キック、スネア、ハイハットが入った16ステップの基本パターンを開く。最初のチュートリアルの構成で進められる。
- ここではトラック2をSnare、トラック3をHatとして使う。
- 既存パターンを残したい場合は、
[FUNC]+[YES]で一時保存する。 - パターンまたは対象トラックの長さを途中で変えない。
A:B条件は、パターン(またはより短いトラック)の周回を数える。
手順
1. 1周目だけの導入アクセントを置く
[RECORD]を押してグリッドレコーディングをオンにする。[TRK]+[TRIG 3]でHatのトラックを選ぶ。[TRIG 1]を押して、ハイハットのトリガーを置く。[TRIG 1]を押し続け、TRIG PARAMETERSのCONDをDATA ENTRYノブDで1STにする。
このトリガーは、パターンを再生し始めた最初の1周だけ鳴る。4周サイクルへ入る前の小さな「始まり」を作る役割。
2. 2周目だけゴーストハイハットを足す
- Hatのトラックで
[TRIG 15]を押し、トリガーを置く。 [TRIG 15]を押し続け、CONDを2:4にする。- 同じトリガーを押し続けたまま、TRIG PARAMETERSの
VELを少し下げる。
2:4は、4周ごとのうち2周目だけで成立する。音量を抑えておくと、基本リズムを壊さず「少し動いた」印象になる。
3. 3周目だけ音色を変える
- Hatのトラックで
[TRIG 11]を押し、トリガーを置く。 [TRIG 11]を押し続け、CONDを3:4にする。[FLTR]を開き、同じ[TRIG 11]を押し続けながらFREQを少し下げる。- 必要なら
VELも少し下げる。
3:4は4周ごとの3周目だけで成立する。ここではパラメータロックにより、単に音を追加するのでなく、異なる質感のハイハットを差し込む。
4. 4周目にスネアフィルを置く
[TRK]+[TRIG 2]でSnareのトラックを選ぶ。[TRIG 15]と[TRIG 16]を押して、2つのトリガーを置く。- それぞれの
[TRIG]を押し続け、CONDを4:4にする。 [RECORD]を押してグリッドレコーディングをオフにする。
4:4は4周目だけで成立する。フィルが長すぎると感じたら、[TRIG 16]だけ残すか、VELを下げる。
5. 4周を通して確認する
[PLAY]を押し、少なくとも6周再生する。- 1周目のアクセント、2周目のゴースト、3周目の音色変化、4周目のフィルを順に確認する。
- 5周目は基本パターンだけに戻り、6周目で
2:4のゴーストハイハットが再び鳴ることを確認する。
1STだけは最初の1周にしか鳴らない。2:4、3:4、4:4は、停止するまで4周周期で繰り返される。
6. 保存する
- 基本パターンの役割が崩れていないことを確認する。
- 残す場合は
[SETTINGS]→PATTERN→SAVE TO PROJ→WHOLE PATTERN→[YES]で保存する。SAVE TO PROJを使えない場合は、先に[FUNC]+[SETTINGS]からプロジェクトを一度保存する。 - 作り直す場合は
[FUNC]+[NO]で一時保存した状態へ戻す。
発展
- 4周目のフィルを
FILL条件に替えると、周期ではなく手元の操作で展開を入れられる。 - スネアフィルの最後だけリトリガーにし、4周目の終わりを強調する。
- 4周ごとの変化にNEI条件でキックに反応するパーカッションを重ねると、条件トリガー同士が連動する展開を作れる。
注意点・失敗例
- 条件トリガーを付けたステップは、トラック全体の
PROBより優先される。意図しない鳴り方をしたら、まず各トリガーのCONDを確認する。 - 途中で
[STOP]すると、周回のカウントはリセットされる。1STを含む導入から確認したい場合は、一度停止して再生し直す。 - 1周ごとに複数の大きな変化を足すと、4周の役割が聞き取りにくくなる。まず各周回に1つずつだけ置く。
関連
- 条件トリガーとFill
- パラメータロック
- 展開
- 条件トリガーでフィルを作る