Korg microKORG › 順番に進める音色別コース — レッスン 5 / 5
microKORG:NoiseとBPFでハットとスネアの素材を作る
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ねらい
OSC1をNoiseにして、音程の無い打楽器の素材を作る。フィルターのTYPEをHPFとBPFで切り替え、通す帯域の違いで「チッ」というハット風と「パン」というスネア風を作り分ける。音の長さはAMP EGの短い減衰で決める。最後はスネア風の状態を保存する。
できあがり
B.83に次の状態(スネア風)で保存されている。弾くと短く「パン」と鳴る。
| セクション | パラメータ | 値 |
|---|---|---|
| VOICE | SYNTH/VOCODER/SINGLE/LAYER/VOICE ASSIGN/TRIGGER MODE |
Synthesizer/Single/Mono/Multi |
| PITCH | PORTAMENTO/VIBRATO INT |
0/0 |
| OSC1 | WAVE/CONTROL 1/CONTROL 2 |
Noise/127/0 |
| OSC2 | WAVE/OSC MOD/SEMITONE/TUNE |
Triangle/OFF/0/0 |
| MIXER | OSC 1 LEVEL/OSC 2 LEVEL/NOISE LEVEL |
127/50前後/0 |
| FILTER | TYPE/CUTOFF/RESONANCE/FILTER EG INT/FILTER KEY TRACK |
-12dB BPF/70前後/30前後/+20前後/0 |
| FILTER EG | ATTACK/DECAY/SUSTAIN/RELEASE |
0/25前後/0/10前後 |
| AMP EG | ATTACK/DECAY/SUSTAIN/RELEASE |
0/35前後/0/15前後 |
| PATCH 1〜4 | MOD INT |
すべて0 |
| MOD FX/DELAY | EFFECT DEPTH/DELAY DEPTH |
0/0 |
ハット風は、手順の途中で作って聴き比べる(下の「設定の目安」に値を残す)。
始める前
- 保存先は
B.83([BANK SIDE]でB、PROGRAM SELECTダイヤルで8、[PROGRAM NUMBER 3])。初期化とWRITEの操作は入門コースのステップ1と同じ。 - 高域を聴くので、
VOLUMEを下げてから始める。ノイズは同じ音量表示でも大きく聴こえる。
手順
B.83を選び、[SHIFT]を押しながら[PROGRAM NUMBER 3]、点滅した[PROGRAM NUMBER 3]をもう一度押して初期化する。[EDIT SELECT 1]をVOICE、PITCH、MIXERの順に回し、「できあがり」の表の値に揃える。ただしMIXERのOSC 2 LEVELは0にしておく。[EDIT SELECT 2]でPATCH 1〜4のMOD INT、MOD FXのEFFECT DEPTH、DELAYのDELAY DEPTHを0にする。[EDIT SELECT 1]をOSC1に合わせ、ノブ1(WAVE)をNoise、ノブ2(CONTROL 1)を127、ノブ3(CONTROL 2)を0にする。CONTROL 1はオシレーター内部のLPFなので、127で全開にしておき、明るさは後でFILTERで決める。- 短くする。
[EDIT SELECT 1]をAMP EGに合わせ、ノブ1(ATTACK)を0、ノブ3(SUSTAIN)を0、ノブ2(DECAY)を15前後、ノブ4(RELEASE)を10前後にする。押さえ続けても「シュッ」と短く消える。 - ハット風(HPF)。
[EDIT SELECT 1]をFILTERに合わせ、ノブ1(TYPE)を-12dB HPF、ノブ3(RESONANCE)を10前後にして、ノブ2(CUTOFF)を上げていく。低い成分が削れ、90前後で「チッ」という細いハットになる。AMP EGのDECAYを40前後に伸ばすとオープンハット風、15前後に戻すとクローズド風。値を「設定の目安」の表と照らして覚えておく。 - スネア風(BPF)。 ノブ1(
TYPE)を-12dB BPFにする。CUTOFFの周りの帯域だけが残る。ノブ2(CUTOFF)を70前後にすると、中域の「パン」という胴鳴りに近づく。ノブ3(RESONANCE)を30前後まで上げると帯域が狭くなり、箱鳴りのクセが出る。 - アタックを立てる。
[EDIT SELECT 1]をFILTER EGに合わせ、ノブ1(ATTACK)を0、ノブ2(DECAY)を25前後、ノブ3(SUSTAIN)を0、ノブ4(RELEASE)を10前後にする。[EDIT SELECT 1]をFILTERに合わせ、ノブ4(FILTER EG INT)を+20前後まで上げる。叩いた瞬間だけ帯域が上がり、アタックが立つ。 - 胴を足す。
[EDIT SELECT 1]をOSC2に合わせ、ノブ1(WAVE)をTriangle、ノブ2(OSC MOD)をOFFにする。[EDIT SELECT 1]をMIXERに合わせ、ノブ2(OSC 2 LEVEL)を0から50前後まで上げる。ノイズの下に音程のある胴鳴りが混ざる。OSC2は弾いた鍵盤の音程で鳴るので、低めの鍵で弾くと太く、高めの鍵で弾くと詰まった音になる。 [EDIT SELECT 1]をAMP EGに合わせ、ノブ2(DECAY)を35前後、ノブ4(RELEASE)を15前後にして、スネア風の長さにする。- 連打。 同じ鍵を速く連打する。
TRIGGER MODEがMultiなので、毎回アタックから鳴り直す。 [WRITE]、表示がB.83であることを確かめて、もう一度[WRITE]。
設定の目安
| 素材 | FILTER TYPE/CUTOFF/RESONANCE |
AMP EG DECAY/RELEASE |
OSC2 |
|---|---|---|---|
| クローズド・ハット | -12dB HPF/90前後/10前後 | 15前後/10前後 | OSC 2 LEVEL 0 |
| オープン・ハット | -12dB HPF/90前後/10前後 | 40前後/30前後 | OSC 2 LEVEL 0 |
| スネア風(保存する音) | -12dB BPF/70前後/30前後 | 35前後/15前後 | Triangle、OSC 2 LEVEL 50前後 |
| 風・波の音 | -12dB BPF/50前後/40前後 | ATTACKとRELEASEを長く、SUSTAIN127 |
OSC 2 LEVEL 0。PATCHでLFO 1 → CutOffを足す |
使いどころ
- ドラムマシンに無いザラついたハットや、ノイズの効果音を作りたいとき。
- Digitaktへサンプリングして、1ショットとしてトラックに置く使い方が向く。鍵盤の音程でOSC2の胴の高さが変わるので、録る前に音程を決める。→ microKORGの動くスタブをDigitaktへ録音して1音から展開を作る(録音の流れ)
注意点・失敗例
CUTOFFを回しても暗いまま。OSC1のCONTROL 1(ノイズ内部のLPF)が低い。127にする。- ノイズに音程が出る。
OSC1のCONTROL 2(ノイズ内部のレゾナンス)が高い。0にする。 - HPFで音が消える。
CUTOFFが高すぎる。少し下げる。 - 連打でアタックが出ない。
TRIGGER MODEがSingle。Multiにする。 - 耳に痛いときは、まず
VOLUMEを下げる。高域のノイズは長く聴くと耳が疲れて判断が鈍る。
関連
公式マニュアル
- KORG microKORG (2002) Owner's Manual — VOICE(p.16)、OSC1(p.20)、OSC2(p.22)、FILTER(p.24〜25)、FILTER EG(p.26)、AMP EG(p.28)